親が変われば、子も変わる!
皆様の子育てのご参考になることを願い、
ここでは子供の力を引き出す方法について書かせていただきたいと思います。
子供がのびのびと成長するには、親の心のあり方が大切です。
小学生であれば、なおさらそうですが、
中学生であっても、まだまだ親の影響を強く受ける時期です。
親御様の心がけ次第で、お子様のヤル気も大きく変わってきます。
以下にいくつかポイントを挙げます。
①明るい家庭
両親の仲良い姿を見ると、子供の心は安定します。
逆に家庭内で喧嘩が多く、誰かをトゲトゲしく非難するようなことばかりだと、
ふつう子供は自己肯定感が下がり、物事への意識が下がってしまいます。
「今日もお疲れ様」とか、「今日のごはんはおいしいね」とか、
「運動会でよくがんばったね」とか、「○○を手伝ってくれて助かったわ」とか、
物事の明るい面を語り合うような和やかな家庭であれば、
子供たちも安心して成長していくことができます。
まずはそのような明るい家庭を築くことが大切だと言えます。
(たとえ離婚されている場合でも、同じです。
お母さんはお父さんの悪口を言わないようにして、
明るい面のみ語るようにすれば、子供ものびのびと成長できます。)
②認めて、ほめて、のばす!
最近は共働きで親御様も何かと忙しくされている方が多いと思います。
そんなとき、大人は子供がしていることをつい注意して直させようとしてしまいがちです。
ところが、間違いを直させようとすると、ふつう子供は喜ばないものです。
「うちの子はなかなか言うことを聞いてくれない…」
「いろいろ注意するけれど、なかなか直らず、イライラしてしまってうまくいかない…」
と思われる方は、悪いところを直させようとしてはいませんでしょうか?
やはり、子供が喜ぶのは、ほめられた時です。
特に自分の親や先生にほめられたとき、嬉しくなるものです。
できていないことを注意するよりも、
できていることをまずほめて、
本人なりにがんばったことを認めてあげると良いのです。
そうすると、子供はほめられたことがうれしくて、
次にまたほめられる良い行いをしようと努力するようになります。
その上で、もし正すべき点があるならば、
悪いところを直させようとするよりも、
「ここはこうするとこうなってしまうから、良くないよね。
ここはこうするとこうなって、良くなるんだよ」
とやさしく教えてあげればよいでしょう。
「どうせこの子はいくら言っても分からない」と決めつけて、怒ってしまってはいけません。
「この子は賢い子で必ず物事の道理を理解してくれる」と信じて、
丁寧に諭してあげると、子供も素直に聞きやすくなります。
忙しい毎日だと思いますが、
やはり大人が心の余裕をもって、
子供の良い点を素直に認めて、ほめてあげることが基本的に大切なことだと思います。
③よい習慣を身につける
物事を急に改めるのは誰しも難しいことです。
中学生になって急に学校や塾の宿題をしなさいと言ってもできないお子さんもいらっしゃいます。
しかし、できるだけ小さい時から、
何時から何時は勉強するとか、
学校から帰ったら、遊ぶ前にまず宿題をするとか、
よい習慣を身につけておけば、
宿題をこなすことくらい、それほど苦ではなくなってきます。
もっとも、過干渉になるのはよくありません。
あまり大人が子供を縛り過ぎると、
ふつう子供は嫌気がさして、言うことを聞かなくなるものです。
また、何事につけいちいち指示ばかりしていたら、
自分で物事を考える習慣が身につかなくなってしまい、
子供のためによくないでしょう。
かと言って、子供が欲しがるゲーム、スマホ、タブレットなど何でも買い与え、
自由にさせすぎるのも考え物です。
甘やかしすぎると、わがままを助長してしまい、
特に中学に入ってから、勉強や部活についていけなくなる可能性があります。
年齢が上がるにつれて、我慢することや社会的なルールを身につけさせることも大切です。
やはり、一番良いのは、親御さんが普段から家庭内でよい模範を示しておくことです。
今も昔も、子は親の背中を見て育ちます。
親御さんが一定の時間を決めて、テレビは消して、
部屋の中を整理整頓して、
本を読むようにでもすれば、
子供も自然と勉強しやすくなってきます。
これを習慣化していけば、
口うるさく言わなくても、子供は自分から勉強するようになっていくでしょう。
以上、小手先のテクニックではなく、
子供の力を引き出すための根本的な解決法について書かせていただきました。