1、勉強嫌いを克服する方法(漢字編)(保護者向け)
「うちの子は漢字嫌いで…」「うちの子は算数嫌いで…」
とお悩みの方はいらっしゃいませんでしょうか?
大丈夫!安心してください。
漢字や算数に限らず、
勉強嫌いを克服する方法はあります。
いくつか例を挙げて、具体的に説明します。
たとえば、漢字嫌いなお子さんがいらっしゃったとします。
漢字が嫌いな子は漢字がなかなか覚えられず、
テストをしても間違いが多く、字が雑なことも多いものです。
そこで、大人は思わず、「どうして覚えられないの!」ととがめたり、
「この汚い字を書きなおしなさい!」と怒ってしまいがちです。
しかし、「力を引き出すコツ」でもご説明した通り、
このように「間違いを直させる」という方法はあまりよい結果を得られないものです。
子供からすれば、ただでも漢字が嫌いなのに、
できないことをとがめられたり、
間違いばかり指摘されて、叱られれば、
益々漢字が嫌いになるのは当然のことです。
では、どうすればよいのかというと、
たとえば20問くらい漢字の問題を解かせてみて、
1~2問だけ正解で、残りの問題は全部間違っていたとします。
そのようなときは、正しく書けた1~2つの字を徹底してほめてあげればよいのです。
「お、えらいぞ!この字は完璧に書けているよ。ハナマルだ!!」
「短時間でよく覚えたね!」
「この字は半分正しく書けているから、二重丸だ!!」
「この字はハネが上手に書けているね」
「この字はハライがきれいに書けているね」
という調子で、
ほめるべき点だけを徹底してほめるわけです。
子供はほめられて嬉しくないはずがありません。
子供はほめられたことが嬉しくて
次にまたほめられるような行いをしようとするものです。
そうしているうちに、段々と字がきれいになり、
自然と漢字を覚えられるようになり、
いつの間にか漢字嫌いが克服されていく、というわけです。
間違っている字については、
「ここはこうやって書けばいいんだよ」
とやさしく、分かりやすく説明してあげればよいです。
怒ったり、叱る必要はありません。
大人が感情的にならず、
穏やかに論理的に説明すれば、
子供も落ち着いて論理的に物事を考えることが身についていきます。
あとは、成長には時間がある程度かかるものだと理解して、
焦らず、気長に、子供の成長を見守ってあげるとよいです。
第1回(漢字編)は以上です。